
シングルス、ダブルス共に、偶数点(0.2.4.6.8….)の時はコートの右側からサービスします。
レシーバーも対角線上の方が打ちます。
自分の点数が奇数(1.3.5.7.9…)の場合サービス・レシーブは互いにコートの左側で行われ、常に対角線上に向かい合うことになります。
ダブルスもこの部分のゲームの流れは代わりません。同じコートに二人いるために、連続して得点した場合は左右が入れ替わりサービス権を持った方が続けてサービスをすることになります。
得点が入り続ける限りサービスは、同じ方がずっと続けて打つことになります。
レシーバーがラリーに勝った場合、サービス権はレシーバー側に移ります。レシーバー側の得点が偶数点ならコートの右側から、奇数点ならコートの左側から、「直前のラリーのサービスを受けた」位置にいるプレーヤーがサービスを行うことになります。
例)サービス権AB 対 CD 0対0偶数なのでAからCへサーブ
例えばAB対CDのダブルスで、0対0の時にAが対角線上にいるCにサーブを打ったとします。
※Aの打てるサービスエリアは紫のエリアとなります
ラリーの結果、AB組が得点を得た場合、AとBは互いの位置を交換し、今度はAはDへとサービスを行います。
ABが得点 サービス権が続き得点が奇数なのでA(左)からDへサーブ
以前はファーストサーバー、セカンドサーバーと、2回のサービス権を持ち、2回ラリーに負けるまではサービス権は移行しませんでしたが、現在そのルールは無くなっています。
逆に、CD組が得点した場合、CD組側のコート左側にいるDがBに向けてサービスを打つ
サービス権の移動順序覚え方
コートの移動とサービス権の移動とで混乱しがちなダブルスですが、サーブ権の移動順序は決まっているため、そこだけを考えるなら難しくありません。先程例に挙げたABペアとCDペアの場合であれば、AがCに向けてサーブを打ち、CDペアがラリーを制した場合、サーブ権はDに、移動します。この後ABペアがラリーを制した場合はサーブ権はBに移動し、この四人であればA→D→B→C→Aという順序で移動して行くため、覚えておくと悩むことが少なくなるでしょう。
サーブやレシーブの順番間違えの場合
とはいうものの、サーブやレシーブの順番を間違えてしまったり、間違ったコートでサービスまたはレシーブしてしまう、サービスコートの間違いはダブルスには付き物であり、選手だけではなく審判も間違いに気付かない場合もあります。このため、基本ルールの第12条においてサービスコートの間違いについて言及されていて、「もしサービスコートの間違いが見つかった時には、その間違いを訂正しスコアはそのままにする」と記されています。
このようにめまぐるしく選手が移動するバドミントンのダブルスですが、それだけにかなりのスピード感もあります。基本ルールを覚えることで、バドミントンゲームの流れをより理解しやすくなり、より試合を楽しめるのではないでしょうか。